膝の痛みで最も多い、「膝蓋下脂肪体」について解説します。
「私は病院で変形性膝関節症と言われたから関係ないわ」と思わないでください!
変形性膝関節症と診断された方でも、痛みを感知しているのは「膝蓋下脂肪体」のケースが非常に多いのです!!!
今回のブログでは下記の解説をします。
- よくある誤解、変形しているから膝が痛い?
- 膝の痛み(変形性膝関節症)で最も多い膝蓋下脂肪体
- こしいし整体院ではどのような施術をおこなうのか?
私は12年以上この業界にいまして、小学生〜70代、80代の方まで多くの膝の痛みの患者さんの施術をしました。
そのなかでも「変形性膝関節症」の診断を受け
- 「膝が変形しているから」
- 「歳だからね、皆こういうもんだから」
- 「膝の関節のスキマが狭いからね」
- 「痩せないとね…」
そのように病院や整体院で言われてきた患者さんも多く担当し、膝の痛みの改善をサポートしてきました。
今も膝の痛みに悩んでいる方は今回のブログを読むことで
「私の膝の痛みはちゃんとしたところで施術を受ければ改善できるのでは!」
と思っていただけいると思いますよ。
変形性膝関節症だから痛い?よくある誤解
膝の痛みの原因として
「変形性膝関節症」だから…
「軟骨がすり減っている」から…
と思われる方が多いです。
仕方ないんです。病院や整体ではそのように言われることが多いですから。
しかし、変形や軟骨がすり減っているというのは痛みの組織を示す病名ではありません。
関節軟骨には血管も神経も無いので軟骨自体は痛みを感じません。
レントゲンなどの画像に写る軟骨や骨の変形を表しているに過ぎず、「あなたの膝は変形してますよ」というお知らせです。
「変形性膝関節症」という病名をつけられただけでは、実際にどの組織が痛みを感知しているかを示してはいないのです。
膝の痛みで最も多い「膝蓋下脂肪体」
変形している骨や軟骨、膝関節そのものが痛いわけではなく
変形によって押されたり伸びたりしている組織があって、その組織が痛みを発しているのです。
先ほども述べましたが、膝の軟骨には血管や神経が通っていません(=痛みを感知するセンサーはない)
膝の痛みの原因はもちろん複数ありますが
多くの神経が通っている「膝蓋下脂肪体」という部分が痛みを感知していることが最も多いのです。
膝蓋下脂肪体とは?
膝蓋下脂肪体とは、耳なじみがないことと思いますので説明しますね。
健康な人の場合、膝蓋下脂肪体はぷにぷにとゼリー状のように柔らかく、膝を曲げ伸ばしするたびに膝蓋骨(膝のお皿)の周囲で大きく移動しています。
簡単に言うと、膝蓋下脂肪体は「膝の曲げ伸ばしをスムーズにするための潤滑油であり、膝にかかる負荷を和らげるクッションの役割」をはたしている組織です。
膝痛のある人の膝蓋下脂肪体は?
膝痛のある人の膝蓋下脂肪体は健康な人と比べ
「線維化して硬いコブ状」になっています。
つまり…
- 動きづらく
- 膨張して大きくなり(腫れぼったくなることもある)
- 硬くなっている
さらに、膝蓋下脂肪体が線維化して硬い人の多くは膝がねじれています。
ねじれ方は人それぞれです。
- 膝のお皿の向きが内側or外側にねじれる
- 下腿(すねの骨)が外側にねじれる
- 大腿(太ももの骨)が内側or外側にねじれている
膝の関節がねじれることにより膝蓋下脂肪体が移動する「スキマ」が狭くなります。
本来はぷにぷにと柔らかいはずの膝蓋下脂肪体が線維化(硬くなる)して動きづらくなる→動きづらい膝蓋下脂肪体が狭くなった膝関節内のスキマを無理やり通っていく状態
想像するだけでも痛そうではありませんか?
こしいし整体院の膝蓋下脂肪体の施術
膝蓋下脂肪体が痛みの原因となっている場合は、膝蓋下脂肪体を柔らかくする施術に加え、膝以外もチェックする必要があります。
なぜなら、他の場所が動かない・上手く働かないことにより、結果として膝に負荷をかけてしまっているからです。
一般的な治療院では、膝の痛みの原因を「筋肉が衰えているから」「太ももの筋肉が硬くなっているから」「太っているから」としてしまいます。
しかし、私が膝の痛みの臨床で多く診る部位トップ5は
- 足根骨・足関節
- 股関節
- 内転筋
- 骨盤
- 背骨
この他にも細かい調整は必要になってくるのですが、大きくはこの5つのポイントを正確に調整していくことで、確実に膝の痛みは改善に向かって行くと経験上確信を持っています。
この5つの部位がなぜ重要なのか?ご興味がある方はこちらのブログをご覧ください。