股関節痛を改善するためには、股関節だけを診ていては良くなりません。
むしろ股関節以外の部分が影響している事が多いのです。
1.足根骨・足関節
- 足根骨・足関節のズレ
足根骨・足関節のズレが生じるとカラダ全体が歪んでいきます。
足部の骨がズレてしまうと、身体のバランスが崩れていき、股関節へ負荷が生じるます。
この関節を調整することで、歩行時に体重がしっかりと骨を通るようになり、股関節の負担を減らせます。
2.骨盤・股関節周囲の問題
- 仙腸関節のズレ
- 恥骨のズレ
- 筋肉の問題
1.仙腸関節
真ん中の仙骨、左右の腸骨から構成される関節です。
ズレが生じると
- 股関節が上手に動けなくなり痛みが生じる
- 関連痛と言い、股関節自体は問題がないのに、鼠径部やお尻、太ももなどに痛みが生じる
という2つのパターンがあります。
左右で対となって動く部位ですから、痛い方だけではなく、両方診る必要があります。
2.恥骨
主に上下・前後にズレが生じ、股関節の動きに支障をきたします。
3.筋肉の問題
股関節周囲の筋肉は
- 股関節の安定
- 股関節を動かす
に必要です。
しかし、筋肉が硬くなって、本来の働きが出来ないと、股関節を安定させることも動かすことも出来ず、股関節痛となります。
特に股関節の前側は安定性が悪くなると、変形性股関節症の誘因となります。
3.腰・背中(胸郭)
- 骨盤ー腰椎の連動
- 背骨・胸郭が連動して動くこと
1.骨盤ー腰椎の連動
通常は股関節が動く際に、骨盤と腰椎もそれと合わせて連動する仕組みとなってます。
しかし、股関節痛の方は股関節ー骨盤ー腰椎という連動が働かなくなっています。
この連動をつけていくことで、正しい股関節の動きが出来るようになってきます。
2.背骨・胸郭が連動して動くこと
- 背骨が反れること
- 背骨が左右へ動くこと
が必要です。
股関節を動かす時は骨盤ー腰椎の連動が重要なことは前述しましたが、その上の胸椎(背中)の連動も必要です。
股関節痛の方は背骨が動かなくなっていることが多いので、可動性をつけていきます。
4.姿勢
- 主にスウェイバック姿勢の改善
股関節痛の方の多くはスウェイバック姿勢と呼ばれる姿勢になることが多いです。
スウェイバック姿勢とは
- ポッコリお腹が前に出る
- 背中が丸くなる
- 頭が前に出る
上記のような姿勢を見た事ありませんか?
または「私、こんな姿勢かも…」という方もいらっしゃるかと思います。
スウェイバック姿勢は股関節の前側が不安定になり
- 股関節の前側に余計な負荷をかけて股関節が痛くなる
- 変形性股関節症の誘因となる
この他にも細かい調整は必要ですが、目黒駅近くのこしいし整体院では、大きくは上記のポイントを正確に調整していくことで、股関節の痛みは改善に向かって行くと経験上確信を持っています。