「他では良くならなかったのに、なぜ私の症状が改善したの?」
そう患者さんに言われることが少なくありません。
一言で答えるのは難しいので、その理由をシリーズでお伝えしています。
このブログはその2回目となります。前回の記事も合わせてご覧いただければ、さらに理解が深まりますので、ぜひチェックしてください。
今回は、神経が周囲の筋肉や癒着から開放され、スムーズに動くことが症状の改善にどれほど重要かを解説します。
神経は電気のコード
神経は体中に伸びる電気のコードのようなもの。筋肉や筋膜はそのコードの通り道です。
筋肉が固まると、通り道が狭くなり、神経はまるで電気コードを踏まれた状態になります。
電気コードが踏まれたら電気は流れませんよね。
同じように、神経も圧迫されると信号がうまく流れず、痛みやしびれ、力が入りづらくなります。
癒着が原因
長年の姿勢のクセや負担で、筋肉や筋膜が癒着します。
癒着は神経の滑りを妨げ、信号が届かなくなります。
癒着が進行すると、
- 神経が滑る空間がなくなる → 症状が発生
- 神経と筋肉がくっつく → 痛みやしびれが引き起こされる
この癒着が残ると、神経は動けず、信号が全身に届きません。
具体例① 坐骨神経痛
お尻から足に痛みやしびれが走るのは、お尻や太ももの裏の深部の筋肉間の癒着が原因。これを解消し、神経が滑るようにすると痛みが軽減します。


具体例② 足が踏ん張れない
太ももの前側に信号を送る大腿神経が鼠径部やお腹で癒着し、神経が踏まれた状態に。これを解放することで、脚の力がスムーズに使えるようになります。

なぜ他の整体では効果が出づらいか
- 強いマッサージでゴリゴリ
- テニスボールでグリグリ
どちらも筋肉は多少ゆるみますが、神経の滑走を回復させるには不十分です。
通常の整体の施術では、筋肉や骨盤の矯正が中心です。神経の滑走を取り戻し、スムーズに信号が伝わるようにするという視点で施術する治療家はとても少ないのです。
そのため、施術は気持ちよくても、骨盤の矯正で足の長さを揃えても、症状の根本的な改善には至らないのです。
当院の整体は「コードの通り道」を解放する
神経の通り道が原因だと考えられた場合に私が大切にしているのは…
✅ 神経の癒着を丁寧に剥がす
✅ 神経が滑る空間を作る
✅ 信号がスムーズに流れる環境を作る
他院では筋肉を押すことで一時的に緊張をほぐしますが、神経の癒着を取り除くことはありません。
当院では、神経の滑りを回復させ、根本的に症状を改善します。このアプローチが「効く」と言われる理由です。
コードが動けば、症状は変わる
踏まれたコードを解放すれば、電気はスムーズに流れます。神経が動き出すと、症状は根本から変わります。