【開業7周年を迎えて】
こしいし整体院は、おかげさまで開業7周年を迎えることができました。
25歳で開業してから、あっという間の7年間。
いつもご来院くださる皆さま、支えてくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
この7年間、私のもとには本当に多くの方が訪れてくださいました。
- 病院で「もう手術しかない」と宣告され、途方に暮れていた方
- 他の整体や鍼に何年も通ったものの、まったく改善されなかった方
- 「これ以上どうすればいいのか分からない」と、不安を抱えて来院された方
そんな方々が、こしいし整体院に足を運び、痛みが和らぎ、笑顔を取り戻していく姿をたくさん見てきました。
私は一人でこの院を運営しているため、大きなことはできませんし、対応できる人数にも限りがあります。
でもだからこそ、目の前にいる一人ひとりの方にしっかり向き合って、できることを丁寧に積み重ねていきたい。
その想いは、年々強くなっています。
「私にできることは何か」を常に考え、もっと力になれるように、学び、技術を磨き続けたいと思っています。
このブログでは、そんな私がこの7年間で感じてきたこと、学んできたこと、そしてこれからの想いについて、正直に綴ってみました。
日々の治療で感じる難しさや、師匠との出会いによる変化、これから目指していきたいことまで──
「治療家として、もっと成長したい」そう思い続けてきた日々を、よければ少しだけのぞいていただけたら嬉しいです。
「完成」なんて、まだまだ遠い
振り返ると、この7年の間にたくさんの出会いと学びがありました。
一方で、「これで十分だ」と思えたことは一度もありません。
むしろ年を重ねるごとに、自分の未熟さや課題が、よりはっきりと見えてくるようになった気がします。
教科書通りにはいかない現実
治療というのは、想像以上に奥深く、繊細です。
症状が重い方ほど、理論通りに進むことはまれで、実際には、
患者さん一人ひとりの体の反応を細かく感じ取りながら、その場で調整していく柔軟さが求められます。
もし本当に教科書通りでうまくいくなら、
整形外科のリハビリでみんな良くなっているはずですし、
YouTubeで紹介されている「○○痛 解消ストレッチ」みたいなもので、
誰もが改善しているはずです。
でも実際には、そうした方法では「関節・神経・筋肉」などへのアプローチが足りておらず、
本当の原因に届いていないケースも多いと感じています。
うまくいかないケースにこそ、“感覚”や“判断”が問われます。
私も何度も壁にぶつかり、そのたびに「もっと感覚を磨かなければ」と痛感してきました。
圧倒的な差を埋めたくて──マンツーマン指導のはじまり
私の師匠である荒蒔聡先生の勉強会に参加し始めたのは2022年。
最初の2年間は毎月3回、現在は毎月2回通い続けています。
何度も参加しているうちに感じたのは、
私を含めた受講生と師匠との間にある、圧倒的な差でした。
最初は、富士山の5合目と9合目くらいの違いかなと思っていたんです。
でも実際は、富士山とエベレストくらい違ってました(笑)。

どんだけ差あんねんって、自分でも思いましたけど、
それくらい次元が違ってたんです。
- 「このまま通い続けていても圧倒的な差は埋まらない」
- 「師匠との差を縮められるどころか、知れば知るほど、どんどん差を感じる」
という状況に危機感を持ち、
昨年6月からマンツーマンでの指導をお願いすることにしました。
通常の勉強会では伝えきれない細かな部分──
圧の強さや方向、自分の無意識のクセなどを、
一つひとつ丁寧に修正していただけることに、
本当に感謝しています。
この1年で感じた変化。まだまだ遠いけれど
近くで学べば学ぶほど、「師匠との距離」はむしろ遠く感じる瞬間が多々ありました。
でもこの1年で、明らかに自分の中に変化が起きたのも事実です。
患者さんの身体に触れて得られる情報が、
1年前とは比べものにならないほど増えてきました。
今まで見えていなかったものが見えるようになり、
聞こえなかった“体の声”が聞こえるようになってきた感覚があります。
もちろん、今の自分の技術が、決して低いとは思っていません。
目黒エリアの中でも、私の治療技術・知識はかなり上位のレベルにあるという自負はあります。
2時間以上かけて遠方から足を運んでくださる方や、
他の治療院に何年も通っても改善しなかった方が、
当院で症状が良くなったというケースもたくさん見てきました。
それが、何よりの証拠だと感じています。
ただ、それでも「まだまだ上がある」「もっと良くできる」と感じられるのが、
この仕事の面白さであり、奥深さでもあります。
この仕事に終わりはない。だからこそ、これからも進化を
この仕事に「ゴール」や「完成」はありません。
先日、師匠がSNSで
「完成などない。51歳になっても挑戦し続けている」
と投稿していました。
このレベルにいながらも、「まだまだ成長できる」という志を持ち続ける師匠の姿勢に、私も深く共鳴しています。私自身も挑戦し続け柔軟でありたいと思っています。
こしいし整体院が、少しでも皆さまの健康と安心の場であり続けられるように、
これからも学び、技術を磨き続けていきます。
もう少し言葉で伝えられる人間になりたい(笑)
こういう想いや考えって、本当はちゃんと口で伝えられたら一番なんでしょうけど…
昔から、あまりうまく喋れるタイプではなくて。
本当はもっとスッと話せたらいいなと思うこともあるんですが(笑)
でも、こうして書いて、あとで読み返したときに、
「ああ、このときこんなこと考えてたんだな」と思えたら、
それもまたいいのかなと。
今後は、もうちょっと言葉で気持ちを伝えられる人になりたいですね。
こういうのをさらっと話せるようになるのも、目指したい成長のひとつだなと思っています。
最後に
この仕事に「ゴール」はありません。
だからこそ、これからも柔軟であり続け、自分にある“伸びしろ”を信じて進んでいきます。
そして、こしいし整体院が、これからも皆さまの健康と安心の場であり続けられるよう、
全力を尽くしてまいります。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
これからも変わらぬご縁を、どうぞよろしくお願いいたします。
こしいし整体院
輿石隆太
