ストレッチで痛めやすい部位
ストレッチで痛めやすいトップ3は
- 腰
- ハムストリングス(太ももの裏)
- 内転筋(太ももの内側)
です。それぞれを詳しく解説する前に前回のブログはご覧いただけましたか?
正直、かなり有益な内容だったと思います。
(いつも有益な内容は心がけておりますが、特にということです。。。)
- ストレッチによってお身体を痛めてしまう(症状を悪化させる)方が一定数いる
- 恐ろしいことに、自分で気づかないうちにストレッチによって痛める方も少なくない
ということについて解説しました。
- 「この痛みを改善したい」
- 「身体を柔らかくしたい」
と一生懸命な方ほど、陥りやすい問題です。
先にご覧頂いてからの方が今回の内容に納得しやすいと思います。
それでは、痛めてしまいやすい部位についてそれぞれ見ていきましょう!
1.腰
<やってしまいがち>
- 腰が痛いから伸ばさなければと無理にやってしまう
- 伸ばすと一時的に腰はラクに感じるから、長い時間やってしまう
よくみるこの体操は、教科書的には「腰痛体操」といって、学校でも習うやつです。
整形外科や整骨院・整体院などでもよく紹介されるそうですが。。。
この体操はちゃんと腰が伸びている感じが得にくいため、もうすでに伸びているのにさらに伸ばそうとしたりして痛めることもあるので注意が必要です。
2.ハムストリングス(太ももの裏)
<やってしまいがち>
- 前屈を柔らかくしようとして頑張る
- 伸び感が感じないからと無理に伸ばそうとする
- 無理な体勢で実践して腰を痛めてしまう
このストレッチも腰痛に効果的というイメージがありますよね。
しかし、ムリは危険ですから、程よくでお願いします。
(余談ですが、上記2つの写真のような体勢を取るだけで腰が痛い方は、「腰痛に良いから」とどこかの誰かに言われたとしても、まずこれらのストレッチやめといたほうが良いですよ。)
3.内転筋(太ももの内側)
- 開脚180°
- ベタ〜とくっつく
を目指している方が多いです。
これもメディアなどで(いかにも簡単に)開脚ができるようになる!
という類のものをみて実践して痛める方が多いですね。
開脚を柔らかくしようとしてムリに伸ばして痛めやすいです。
開脚をできるようにするのは、あなたのお身体のために大事なことかもしれませんが、開脚を出来るようにするには、内転筋の柔軟性以外にも
- お尻の筋肉の柔軟性
- 股関節
- 骨盤
- 背骨(特に腰椎・胸椎)
- 下腿(膝より下)
- 大腿(太もも)
このあたりも、開脚には関係してきます。
脱線しそうなのでまた、別の機会に。。。
まとめ
普段の臨床で私がよくみるストレッチによって痛めてしまいやすい部位を解説しました。
ストレッチで痛めてしまうと
- 防御性の収縮(守ろうとして自分で力を入れて固くしてしまう)
- 組織が壊れる
- 関節が不安定になる(不安定になって、それを安定させるために筋肉を固めて安定させようとする)
ということが起き、結構やっかいです。
回復にも時間がかかりますし、他の部位にまで悪影響を引き起こすこともあります。